こんにちは!
アメリカ大好き、ハーフブロガーのジャッキー(@jacky_top_usa)です!
2019年7月16日、突然嬉しいニュースが舞い込んできました!
2016年3月1日から変更されていたヨセミテ国立公園内のホテル・施設名称が元に戻ることになります!
この記事では、ヨセミテ国立公園のホテル・施設名称に関して、以下2点について紹介します。
・元に戻ったホテル・施設名について
・どんな経緯で名前が元に戻ったのか
元に戻るヨセミテ国立公園内のホテル・施設名とは
元に戻るホテル・施設名称を一覧で紹介します。
ただし、ヨセミテ国立公園のスポークスマンであるスコット・ゲディマンさんがCNNに対するインタビューで「ヨセミテフォールズアットザロッジだけ新しい名前にするよ」と、コメントしていました。
ヨセミテ国立公園のオフィシャルサイトを確認したところ、2019年7月20日現在、旧名のヨセミテバレーロッジのままでした。
新しい名称が決まりましたら、この表も修正します。
新名称が楽しみですね!
変更を余儀なくされた旧名称 | オリジナル名称 |
---|---|
マジェスティックヨセミテホテル(The Majestic Yosemite Hotel) | アワニーホテル(The Ahwahnee) |
ヨセミテバレーロッジ(Yosemite Valley Lodge) | 暫定名称:ヨセミテバレーロッジ(Yosemite Valley Lodge) |
ビックツリーロッジ(Big Trees Lodge) | ワオナホテル(Wawona Hotel) |
ハーフドームビレッジ(Half Dome Village) | カリービレッジ(Curry Village) |
ヨセミテスキーアンドスノーボードエリア(Yosemite Ski & Snowboard Area) | バジャーパススキーエリア(Badger Pass Ski Area) |
名称が元に戻ることを発表してすぐに、オフィシャルHPも更新されました。
それだけ運営側は、オリジナル名称に思い入れが強かったのでしょうね。
ヨセミテ国立公園のホテル・施設名称が元に戻った経緯
登場人物
- デラウェアノース社
旧コンセッショネア - アラマーク社
現コンセッショネア - 国立公園局
※コンセッショネアとは?
政府・公共機関と契約することで公共サービスの管理運営を行うことが可能になる民間企業のこと
元々何が起こったのか?
デラウェアノース社がコンセッショネア(公共サービスの運営会社)として、ヨセミテ国立公園の管理運営を数十年に渡って行っていました。
その間に、デラウェアノース社がアーワニーホテル、カリービレッジ、ワオナホテル、バジャーパススキーエリア等、ヨセミテ国立公園の有名な名前の多くを密かに商標登録していたのです。
その後、コンセッショネアの契約が切れた2015年9月にデラウェアノース社が知的財産権として$51 million(約51億円)の支払いを国立公園局に求めました。
2016年に名称変更
デラウェアノース社の訴えにより、2016年3月1日にヨセミテ国立公園はホテル・施設の名称変更を余儀なくされました。
訴訟に発展した結果、名称変更をしなければサービスが継続できなかったのです。
3者の和解により元々の名称を使用可能に
$12 million (約12億円) の和解で、ヨセミテ国立公園は元々使っていたホテル・施設の名前を使う権利を得ました。
デラウェアノース社に支払われた $12 million (日本円で約12億円) の和解金のうち、アラマーク社は$8.16 million(約9億円)を支払い、米国政府は$3.84 million(約3億円)を支払いました。
また、これらの商標および名称は、アラマーク社の契約の満了時に、無償で国立公園局(National Park Service)に譲渡されることになっています。
この決定で、第二のデラウェアノーズ社が現れないといいですね。
ヨセミテ国立公園内に残っていた元の名称の名残
“HALF DOME VILLAGE” と記載されていますが、ビニール生地のシートなんです。
実はこのシートの下に、昔から馴染みのある“CAMP CURRY”の名前が木製の文字で隠れているんですよ。
いつの日か、名前が戻ることを信じてビニール生地で覆っていただけだったんですね。
2016年3月にホテル・施設の名称が変わりましたが、公園内にあるいくつかの地図は旧名称のまま、全く変わっていませんでした(苦笑)
2019年7月から名称が元に戻ったので、変えずに我慢して良かったですね(笑)
グランドキャニオン国立公園でも同様の訴訟が起きている
実は、グランドキャニオン国立公園でも同様の戦いが繰り広げられています。
カリフォルニア州は、これらの訴訟に対応して、カリフォルニア州の遺産保護法を制定しました。
この遺産保護法は、国立公園のコンセッショネアが、事業を行っている地域の文化や歴史、名称等の資源の商標登録を禁じる法律です。
この遺産保護法で、他の国立公園が同様の争いに巻き込まれないことを願うばかりですね。
参考情報
- CNN travel
Yosemite National Park gets its iconic names back - npr
Yosemite Hotels Get Their Historic Names Back After Trademark Dispute - Outside
Yosemite National Park Gets Its Names Back
まとめ
この記事では、2016年3月1日から変更されていたヨセミテ国立公園内のホテル・施設名称が元に戻った情報をお伝えしました。
- デラウェアノース社が知的財産権として$51 million(約51億円)の支払いを国立公園局に求めていた
- $12 million (日本円で約12億円) の和解金がデラウェアノース社に支払われて、一件落着
- ヨセミテフォールズアットザロッジだけ新しい名前に変更、その他のホテル・施設の名称は元に戻った
以上がまとめのポイントです。
今回の和解で、往年のヨセミテファンにも馴染みのある名前が戻って、喜んでいる人が多いのではないでしょうか。
それでは!
アメリカ大好きジャッキー (@jacky_top_usa) でした!